静岡県富士市で、住宅の工事がスタートしました。今回の計画は、長年住み慣れた母屋を建て替えるプロジェクトです。築60年以上の家を、お祖父様の代からお孫さんへと受け継いでいくことをきっかけに始まった今回の家づくり。
核家族化が進み、世代を超えて同じ土地に住み継いでいくという選択肢は、少しずつ減っているように感じます。特に都市部では、ディベロッパーによる土地開発や分譲住宅が家づくりの主流となり、「受け継ぐ」という考え方そのものが希薄になってきているのかもしれません。そんな中で、家や土地を次の世代へ受け継いでいくというカタチには、とても大きな価値があるように思います。大きな視点で見れば、既存の土地を活かすことは空き家や遊休地の問題にもつながりますし、暮らす側にとっても土地取得にかかる費用を抑えられるなど、さまざまなメリットがあります。
ただ、それ以上にいいなと思うのは、そこで積み重ねられてきた時間や記憶まで、次の世代へつないでいけること。古い家をそのまま残すわけではなく、今の暮らしに合わせて新しくつくり直しながら、その場所で培われてきたものを受け継いでいく。そんな家づくりも、これからの時代のひとつの豊かさなのだと思います。
来春以降の完成まで住まい手でだけでなくそのご家族にも喜んでいただけるような家づくりを目指して頑張ります。
〒417-0051
静岡県富士市吉原3丁目3-16 ベルモビル4F-A