弊社で設計や建築させていただいた建物が有難い事に40を超えました。
アフターでお伺いすると生活環境や家族構成の変化に伴い、
当初予定していた住まい方とは異なる暮らしになる方もいらっしゃいます。

空間をご提案する際に気を付けてることがあります。
その空間やデザインが一つの解ではなく、様々な解を持っているか？
つまりは様々な変化に対応しうる空間かという事です。これすごく大切な事です。ただし、同時にあたり障りないデザインになってないか気を付ける必要もあります。最大公約数を求めるすぎると画一的な空間、量産型の空間になりがちだからです。

住宅設計においてはこのバランス感覚が優れてるのがいい設計だと思っています。商業施設や集客装置になる空間においては必ずしもそうではないですが、住宅は一過性の視認性よりも大切にすべきことがあると思います。
新しいデザインに挑戦する一方で様々な状況に対応できるように出口戦略を考えておくのも大切です。