タイトルにもあるように「永く愛される」「飽きのこない」はモノづくりするうえでとても大切なテーマです。それを少しでも実現するうえで弊社が心掛けていることがいくつかあります。

1、相手（オーナー）さんの気持ちに寄り添う。
これは一方的な提案だけではなく、住まい手や使い手に合ってるかどうか？そこに（デザイン）に至るまでのプロセスがしっかり踏めているか。ここを大切にしています。

2、素材。
素材の特性をしっかり把握し、デザインや触り心地だけでなくメンテナンスも含めてオーナーに合致しているか。ここは予算も関係してくるので非常に難しいですが、近年建築家さんの作品をみているとここが軽視されているように感じるときがあります。たとえば外壁全面に木を使っている建物を拝見しますが、どのようにメンテナンスを考えているのか非常に気になります。

3、メーカー品に頼らない。
前述した内容とは相反しますが、メーカーの既製品は何かを“模したモノ”が多く本物の素材と比較するとどうしても見た目は劣ります（私的には）予算が最大限に優先されるべきだとは思いますが、イミテーションになるものは避けることが多いです。

すべてが実現できてるわけではありませんが、しっかりとしたプロセスを経て、空間づくりしていくのが永く愛される要因のひとつになり得ると思っています。
なんか少し難しく書いてしまいましたが洋服にたとえるとわかりやすいと思います。例えばファストファッション（めちゃくちゃ便利）の洋服を10年着つづける方は少ないと思います。一方で想いがある洋服には、リペアやリメイクして着つづけるはずです。それに近い感覚だと思います。